2012年5月31日木曜日

VRによるバランス運動中の脳活動

VRによるバランス運動中の脳活動をNIRSにて検討した論文です。
Gait Posture. 2012 Mar;35(3):367-72. Epub 2011 Nov 9.Functional near-infrared spectroscopy (fNIRS) of brain function during active balancing using a video game system.Karim H, Schmidt B, Dart D, Beluk N, Huppert T.

VRはWiiやKinect等が普及したことにより、研究が多くなりました。
また、臨床応用が可能となるような研究も多いです。

この論文ではWiiFitを行っているときの脳活動をNIRSで測定しています。

課題としてWiiFitのダウンヒルスラロームを行っています。



前頭野、運動野、感覚野、側頭野の脳血流をNIRSで測定しています。

結果です。

左右の上側頭回、縁上回の領域が活動していました。
また右の上側頭回はバランスタスクが難しくなると活動が増加しました。



ビデオを見ているだけのコントロールタスクを行った場合には血流に変化が認められませんでした。

上側頭回は前庭機能にかかわっているそうです。

そのため、VRを行うことで前庭機能の改善が期待できるかもしれません。
バランスが悪い人に対して、前庭機能のリハビリを行える日も近そうです。

誰かが前庭機能を鍛えるのに特化したVRプログラムを開発してくれる日を望みます。

なければ頑張って自分で作るかもしれません 笑

2012年5月4日金曜日

ipadで論文を読む

前回ではEvernoteの文献管理について、自分の方法を紹介しましたが、今回はipadでその管理した論文を読む方法について紹介したいと思います。

論文を読むときは紙の方が良くて、書き込めないから電子データはあまり好まない…
なので、論文を電子データで管理していても、読むときは結局印刷して読んでいる…
というかたも多いと思います。

そこで登場するのがipadです。ipadは使い道が意外とないと思っていましたが、論文(電子書籍)等には抜群の効力を発揮します。

特に第3世代のRetinaDisplayを搭載したNew ipad…
神すぎます。

こちらがipad上で開いたEvernoteです。
PDFと書いてあるところから開きます。


するとPDFが開きます。
そこから、赤丸で囲った所をクリックします。
ここがポイントです。


これはGoodReaderというipadのアプリでPDFなどいろいろなファイル形式のファイルを開くことができるViewerです。
GoodReaderはPDFの編集が可能なのです!!!



そうすると、このように線が引けたり、自分で字を書き込むことができます。

しかし、実際に文字を書き込むときは手で書くとうまく書けないことが多いです。
なので、ipadではスタイラスペンをおすすめします。

こちらが自分が使っているスタイラスペン
http://tablet.wacom.co.jp/w_store/stylus/


これで文字を書くのもすいすいです。

以外と使い道がなかったipadがとても便利なツールに早変わりです。